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CSCレポート

一新塾名古屋組

■クリエティブシティ横浜についてのディスカッションの開催及び
 リノベーションスタディーズ15参加

■クリエィティブシティ横浜についてディスカッション
横浜市文化芸術創造事業本部野田課長、特定非営利活動法人地域再創性プログラムのメンバー、横浜コミュニティデザインラボ杉浦氏を交え、横浜市が推進するプロジェクトである「クリエィティブシティ横浜」をテーマに、ディスカッションを行なった。
 ディスカッションの結果、本プロジェクトを成功に導くためのポイントとして以下の2点が挙がった。
@プロジェクトに参画するNPOや市民団体・民間企業・行政との協働を可能とする中間支援組織の形成。
A在住の人、在勤の人、外部から横浜に訪れる人では、横浜に対する視点は異なるので、これらの視点の違いをいかにして施策に反映させるか。

 上記を行なう主体者は、NPO等の市民団体であるといえるので、今後具体的な取り組みを行なって行きたい。

■リノベーションスタディーズ15 in Yokohama
今回のテーマは「美術の力が地域と日本を変える」
◎「都市の中でシェアする事」池田修氏+村田真氏
横浜市都市計画局の中心街活性化プログラムの公募として、採択され、2004年1月に運営組織を立上げ、3月に運営開始と全く準備期間なしに運営をスタートさせた。
Bankartの役割は、下記2点である。
@芸術文化を各種団体・個人と協働で育む場
A生活文化や、情報や都市、祭り、市場等、多様なジャンルと交わりながら、地域市民や専門家、海外の方々等、様々な人々からの幅広い可能性を受け入れる交易の場

2年間の実証実験プロジェクトであるため、その後の活用等については具体的に決定されておらず、2年間での成果が、今後の活用方法を決定するうえで、最も考慮される事項であるので、今後もプロジェクトの進展をウォッチしていきたい。
◎「居場所をつくる−サイト・リノベーション−」杉浦久子氏
建築物をリノベーションするのではなく、特に建物と建物をつなぐ空間を、リノベーションするという試みを行なっている。杉浦氏は、昭和女子大学で、当たり前に存在する既存空間の質を再発見し、顕在化させ空間の意味づけを再定義し新しい場を作っていく、というビジョンで様々なプロジェクトを手がけている。
杉浦氏は、建物だけでなく空間を対象としているため、所有者や管理者との合意形成をとる事が建物のみをリノベーションする際より、困難な点である事を言及していた。
実験的なプロジェクトが中心ではあるが、恒常的な取り組みにつながると、新しい街の景観・機能が構築できると感じた。
◎「皇居美術館の空想」彦坂尚嘉氏
彦坂氏いわく、海外と日本の芸術・美術を取り巻く環境の違いは以下の3点である。
@日本には、大規模な美術館・博物館がない
A日本の芸術家は、自国の芸術・美術に関する知識がない
B美術のマーケットが小さい(アングロサクソン80%、フランス7%)

これらを課題ととらえ、日本の皇居に美術品・伝統工芸品・歴史的建造物を集め、美術館・博物館とするという大胆な空想。
皇居を博物館・美術館にするという空想の実現性は別として、彦坂氏の問題提起は、日本の芸術・美術の発展を考える上で極めて重要だと感じた。

今回のスタディーを総括すると、芸術を産業振興にする際の課題、日本の芸術界を取り巻く環境の課題、建物だけでなく建物と建物の間の空間や公共空間のリノベーションを行なう際の課題が明確になった。

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